みなさんこんにちは!
今日から日本の歴史について、20回に渡って学んでいきます。
「社会は暗記科目」なんて思っている人が多いかもしれませんが、実際は「暗記科目」ではなく「理解科目」なんです。
特に今日から学ぶ歴史というのは、「暗記科目」として学ぶとただの苦行になってしまいますが、「ストーリー」として、言い換えると因果関係を明確にして理解しながら学ぶと、自然と頭に入ってしまう科目なんです。
その点を強く意識しながら、日本の歴史について学んでいきましょう!
では、スタート!
第1章 すべての始まりは「氷河時代」
旧石器時代をストーリーとして理解するための出発点は「氷河時代」
さて、日本の歴史について学んでいきますが、日本の歴史はどのように始まったのでしょうか?
これは、「日本列島に人類が到達した瞬間」から始まります。
よって、「日本の歴史はどのように始まったのか?」という問いは、「人類はどのように日本列島に到達できたのか?」と言い換えることができます。
この問いを考えるうえで超重要なのは、
「地球は氷河時代だった(=すごく寒かった)」
ということです。
この「地球は氷河時代だった(=すごく寒かった)」ということを出発点とすると、旧石器時代をストーリーとしてすごく理解しやすくなります。
当時、地球は「氷河時代」だった(すごく寒かった)
当時の地球は今よりずっと寒く、「氷河時代」と呼ばれる時代でした。
寒くなると何が起こるでしょうか。
そう、海の水の一部が氷になります。
海の水の一部が氷になると、海の水の量が減るため海面が大きく下がります。
海面が下がると、今では海に沈んでいる場所が陸地として現れるようになります。
その結果、当時の地球の地形は、今よりも陸続きの場所が多く、海峡の幅も狭くなっていました。
そしてこれは日本列島周辺に関しても同じで、当時の日本列島は大陸(ユーラシア大陸/中国大陸)と陸続きになっていました。
【ストーリー(因果関係)を整理すると】
当時の地球は「氷河時代」で寒かった。
→寒かったから海の水の一部は氷になり、水の量は減っていた。
→水の量が減ったことで海面が下がり、陸続きの場所が多かった。
→日本列島も大陸と陸続きだった。
第2章 日本列島に大型動物がやってくる
氷河時代は大型動物が有利だった
氷河時代のように寒い時代は、体温をすぐに奪われてしまう小型動物にとっては生存が非常に難しく、体温の維持をしやすい(=寒さに強い)大型動物が多く生きていました。
例えば
・マンモス
・ナウマンゾウ
・オオツノジカ
などですね。
大陸の大型動物たちが日本列島に移動する
そしてこの大型動物たちは住みやすい環境を求めて、地球を移動しながら生きていました。
そしてその中の一部は、前述の通り陸続きとなっていたユーラシア大陸から日本列島へと移動してきました。
このことを示す重要な証拠:野尻湖遺跡(長野県)
このことを示す重要な証拠があります。
それが長野県の「野尻湖遺跡(のじりこいせき)」です。
この野尻湖の底の方から、ナウマンゾウなど大型動物の化石が発見されています。
ナウマンゾウはもともと大陸の動物です。
つまり、この発見は大陸から大型動物が日本列島へ移動してきたことを示しているのです。
寒い時代は体温意地が得意な大型動物が多く生きていた。
→住みやすい環境を求めて地球を移動しながら生きていた。
→一部の大型動物が、大陸と陸続きだった日本列島に移動した。
【証拠】
・野尻湖遺跡(長野県):大陸にしかいないはずの大型動物の化石が発見された。
第3章 人類も日本列島へやってくる
日本列島に大型動物が移動してきたことで、次に何が起こったか。
それは、人類の日本列島への移動です。
当時の人類は、自分たちで食べ物を生産することなどは一切できなかったため、動物(=大型動物)を狩って食べていました。
つまり、食べ物(=大型動物)を追いかけて生活していたので、その大型動物が日本列島へ移動すると、人類もそれを追って日本列島へ移動してきたわけです。
これが日本列島における人類のはじまり、すなわち、日本の歴史の始まりです。
・日本列島に移動してきた大型動物を追って、人類も日本列島に移動した。(=日本史の始まり)
第4章 旧石器時代のくらし
こんなふうに、人類は日本列島に移住してきたわけですが、移住後に人々はどのように生活していたのでしょうか。キーワードは「大型動物」です。
大型動物が食料=移住生活が必須。
当時の人類が食料としていたのは、上述の通り「大型動物」でした。
この大型動物ですが、食物連鎖のピラミッドをイメージすると分かりやすいですが、その数は非常に少ないんです。
そのため、この「数の少ない大型動物」を食料にしていた人類は、常に大型動物を探しまわる必要がありました。(同じ場所に住み続けて(定住生活をして)待っていても、数の少ない大型動物に出会える可能性は少なく食料がなくなってしまう=生きていけない。)
このため、当時の人類は「移住生活」を営まざるを得ませんでした。
大型動物が食料=道具(旧石器/打製石器)が必要
また、食料である大型動物を狩る時、人類は素手で捕まえることなんてできません。(大きなゾウを素手で倒すなんて無理ですよね!)
そこで、人類は道具を用いる必要がありました。
そこで使われたのが「石器」です。
この寒い時代に使われていた石器は、石を打ち欠いてつくるだけの簡単な石器で、「打製石器」と呼ばれていました。
当時の人類は、この打製石器を用いて、
・大型動物を狩る
・皮をはぐ
・肉を切る
・木を加工する
といった作業を行っていました。
ちなみに、この後の時代にもっと精巧な石器(=磨製石器)が出てくるんですが、この2つの石器を対比して呼ぶために、前者の打製石器のことを「旧石器」、後者の磨製石器のことを「新石器」と言ったりもします。
そのため、この氷河時代のナウマンゾウを狩っていた時代のことを「旧石器時代」というわけです。また、この打製石器/旧石器を使う文化のことを「旧石器文化」といったりもします。
日本に旧石器時代があったことを証明した「岩宿遺跡」
実は昔(1945年くらいまで)、日本の歴史に旧石器時代はなく、縄文時代から始まると考えられていました。
その理由は、日本列島のどこからも旧石器が見つかっていなかったからです。
しかし1946年、日本の考古学にとって歴史的な発見が起こりました。
それが、在野の考古学者だった相沢忠洋(あいざわただひろ)による打製石器の発見です。
相沢忠洋は、群馬県の縄文時代よりも古い地層から打製石器を発見しました。
この発見により、日本にも実は旧石器時代があったことが証明されました。
また、打製石器が発掘された群馬県の遺跡を「岩宿遺跡」といいます。
(相沢忠洋についての詳細は以下の記事を参照ください。)
第5章 気候変化により旧石器時代は終わりを迎える
さて、これまで見てきた旧石器時代ですが、どのように終わるのでしょうか。
それは、旧石器時代の出発点であった「氷河時代」が終わることによって、旧石器時代も終わりを迎えます。
氷河時代が終わり、地球が次第に温暖化していくことで、日本列島の環境が大きく変わったのです。
具体的には、
- 寒さに強かった大型動物がいなくなる。
- 代わって、中小動物が増えていく。
- 暖かくなったことで森が増え。
- 森が増えたことで野草や果物などの食料が増える
といった変化が起こりました。
すると人々は、動物を追って移動する必要がなくなり、同じ場所に住む生活(=定住生活)が始まっていくわけです。
このような氷河時代後の温暖な気候によって始まる時代が「縄文時代」です。
この「縄文時代」については次回学んでいきましょう!
第6章 まとめ
では最後に、旧石器時代の流れを整理してみましょう。
氷河時代
↓
海面が下がる
↓
大型動物が日本列島へ
↓
人類が動物を追って日本へ
↓
打製石器を使った狩猟・移住生活
↓
地球の温暖化
↓
定住生活の開始
↓
縄文時代へ
短くまとめるならば、
旧石器時代は一言で言うと、
「氷河時代に、人類が打製石器を使って狩猟をしながら移動生活をしていた時代」
です。
そしてその物語は、
寒い地球から始まり、温暖化によって縄文時代へとつながっていく
のです。
【一問一答プリント】「旧石器時代」を網羅的に学ぶための一問一答(無料)
少しずつ更新していくので、少々お待ちくださいませ。
入試で8割以上を目指すための「無双する歴史」(有料note)
noteにて。
「旧石器時代」に関する中学受験の出題例
.
というわけで、旧石器時代についてはひとまず以上になります。少しずつ情報をアップデートして網羅度を上げていくので、今後もぜひチェックしてみてくださいね。
ブログの更新情報などはX(@rethink_shakai)で投稿しているので、今後も読んでみようかなと思えたら、ぜひフォローしてくださいね。ではでは、また次回、お会いしましょう!



