安土桃山時代の年表
① 信長編 ―― 古いしくみをこわし、天下統一への道をひらく
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1568年 | 織田信長が足利義昭を助けて京都に入り、義昭を15代将軍にする → 将軍を助ける形をとることで、信長は自分の行動を正当なものとして示し、 全国に力を広げようとした。 |
| 1573年 | 信長が足利義昭を京都から追放し、室町幕府がほろぶ → 義昭は信長の力が強くなりすぎるのをおさえようとしたが、 逆に信長に敗れ、古い幕府のしくみが終わった。 |
| 1575年 | 長篠の戦いで、織田信長・徳川家康の連合軍が武田勝頼を破る → 武田氏の強さをくずすことで、信長と家康は天下統一に向けて さらに有利になった。 |
| 1576年 | 信長が安土城を築き始める → 政治と軍事の中心となる城をつくり、自分が新しい時代の中心で あることを示そうとした。 |
| 1582年 | 本能寺の変で、信長が明智光秀にせめられて自害する → 天下統一を目前にした信長だったが、家臣の明智光秀の裏切りによって、 その道はとつぜん中断された。 |
〈信長編のポイント〉
信長の役割は、ひとことで言えば
「古い時代を終わらせた人」
です。
室町幕府という古いしくみをこわし、戦国時代を終わらせるための土台をつくりました。
ただし、統一そのものを完成させる前に倒れてしまったため、その続きは秀吉に引きつがれます。
② 秀吉編 ―― 争う大名たちをまとめ、全国統一を完成させる
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1582年 | 山崎の戦いで、羽柴秀吉が明智光秀を破る → 信長の仇をすばやく討つことで、秀吉は「信長の後をつぐ人物」として 一気に有利になった。 |
| 1583年 | 賤ヶ岳の戦いで、秀吉が柴田勝家を破る → 信長の死後、だれが中心になるか争いが起こったが、秀吉が勝って 主導権をにぎった。 |
| 1584年 | 小牧・長久手の戦いで、秀吉と徳川家康が戦う → 秀吉が力をのばすなかで、家康はすぐには従わず、両者は対立した。 |
| 1585年 | 羽柴秀吉が関白になる → 武士として将軍になるのではなく、朝廷の高い地位につくことで、 全国支配を正当化しようとした。 |
| 1586年 | 羽柴秀吉が豊臣秀吉の名を与えられる → 朝廷とのつながりをさらに深め、天下人としての立場を強めた。 |
| 1587年 | 秀吉が九州を平定する → 全国統一のためには、まだ従っていない九州の大名たちもおさえる 必要があった。 |
| 1588年 | 秀吉が刀狩を行う → 百姓から武器を取り上げて一揆を防ぎ、武士と百姓の身分のちがいを はっきりさせた。 |
| 1590年 | 小田原征伐で北条氏をほろぼし、全国統一を完成する → 関東の大大名である北条氏を倒したことで、秀吉はついに全国統一を 成しとげた。 |
| 1590年 | 徳川家康が江戸に移される → 秀吉は家康をもとの土地から遠ざけて力をおさえつつ、関東支配を任せた。 |
| 1592年 | 秀吉が朝鮮に出兵する(文禄の役) → 国内統一を終えた秀吉は、さらに海外へ勢力を広げようとした。 |
| 1597年 | 再び朝鮮に出兵する(慶長の役) → 最初の出兵でうまくいかなかったため、秀吉はもう一度戦いを起こした。 |
| 1598年 | 豊臣秀吉が死去し、朝鮮から兵を引きあげる → 出兵を進めていた中心人物の秀吉が死ぬと、戦争を続ける力も理由も うすれた。 |
〈秀吉編のポイント〉
秀吉の役割は、
「天下統一を完成させた人」
です。
信長がこわした古い時代のあとを受けて、秀吉は大名たちを従わせ、全国をまとめました。
さらに刀狩などによって、戦国の世を終わらせるための社会の形も整えました。
しかし後半では朝鮮への出兵を行い、これが人々に大きな負担をかけました。
そして秀吉が死ぬと、豊臣政権はだんだん不安定になっていきます。
③ 家康編 ―― 統一された国を、長く続く政権に変える
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1600年 | 関ヶ原の戦いで、徳川家康が勝つ → 秀吉の死後、豊臣政権の中でだれが実権をにぎるか対立が深まり、 最後に家康が勝った。 |
| 1603年 | 徳川家康が征夷大将軍となり、江戸幕府を開く(=安土桃山時代の終わり) → 関ヶ原の勝利で全国支配の中心となった家康は、新しい武士の政権を つくった。 |
〈家康編のポイント〉
家康の役割は、
「統一された国を、長続きするしくみに変えた人」
です。
信長は古いしくみをこわし、秀吉は全国をまとめました。
でも、それだけではまだ「安定した時代」にはなっていませんでした。
そこで家康は、江戸幕府という新しい政権を開き、戦いの少ない世の中を長く続ける土台をつくったのです。
3人の役割を一言でまとめると
- 信長 … 古いしくみをこわした
- 秀吉 … 全国をまとめた
- 家康 … そのまとまりを長続きする形にした
安土桃山時代のストーリーを一本で見ると
安土桃山時代は、ただの出来事の集まりではなく、こういう大きな流れで見るとわかりやすいです。
信長が室町幕府を終わらせる
→ 秀吉が全国統一を完成する
→ 家康が江戸幕府を開いて安定した時代につなげる
つまりこれは、
「戦国時代のバラバラな日本が、少しずつ一つにまとまっていく物語」
なのです。
安土桃山時代の具体的なストーリー
安土桃山時代のストーリーを具体的に学びたい方は、以下の「ストーリーで学ぶ『安土桃山時代①・②』」をご参照ください。


