工業が盛んな場所
さて、前回は「そもそも”工業”とは何か?」について見てみました。(まだ読んでいない方は↓の記事を読んでみて下さいね。)
というわけで、日本でこの”工業”が盛んなところって具体的にどこなんだろう?というのを今回は学んでいきましょう!
まず、絶対押さえておきたい用語が2つあります。
1つ目は、「工業地域」です。これは、工業活動が盛んで、工場が集まっている場所のことです。
2つ目は、「工業地帯」です。これは、「工業地域」の中でも特に規模が大きい場所のことです。
つまり、算数のベン図のイメージで言うなら、「工業地域」という輪の中に、「工業地帯」という小さな輪があるイメージです。
- 「工業地域」…工業活動が盛んで、工場が集まっている場所のこと。
- 「工業地帯」…「工業地域」の中でも特に規模が大きい場所のこと。
今回はこの後、「工業地帯」について学んでいきます。
「工業地域」については次回学んでいきます。
日本の工業地帯(概要)
さて、そんな「工業地帯」ですが、かつて日本には工業地帯は4つあり、それらは「四大工業地帯」と呼ばれていました。
具体的には、
- 中京工業地帯
- 阪神工業地帯
- 京浜工業地帯
- 北九州工業地帯
の4つです。
しかし近年、「四大工業地帯」のひとつである北九州工業地帯の工業生産額の規模が縮小しているため、現在はこの北九州工業地帯を除いた3つの工業地帯のことを「三大工業地帯」と呼んでいます。
それに合わせて、「北九州工業地帯」ではなく「北九州工業地域」と呼ぶようになっています。
では以下では、三大工業地帯+北九州工業地域について学んでいきましょう。
中京工業地帯
中京工業地帯の主な工業都市
中京工業地帯の工業都市としてまず覚えておきたいのは以下の5都市です。
- 豊田市(愛知県):自動車工業が盛ん。
- 瀬戸市(愛知県):窯業(陶磁器)が盛ん。
- 一宮市(愛知県):繊維工業(毛織物)が盛ん。
- 四日市市(三重県):石油化学工業が盛ん。
- 東海市(愛知県):鉄鋼業が盛ん。
中京工業地帯の主な特徴
中京工業地帯の主な特徴としては、まずは以下の5点を押さえておきましょう。
- 工業生産額が日本で最も多い。
- 自動車をはじめとする機械工業の割合が特に多い。
- 機械工業以外にも窯業や繊維工業が発達している。
- 自動車工業の中心となっているのは愛知県の豊田市で、その関連工場も多く見られる。
- 三重県の四日市市は、かつてコンビナートが排出する二酸化硫黄が原因で、四大公害裁判の一つとなる公害病が発生した。
阪神工業地帯
阪神工業地帯の主な工業都市
阪神工業地帯の工業都市としてまず覚えておきたいのは以下の5都市です。
- 門真市(大阪府):電気機器工業が盛ん。
- 堺市(大阪府):石油化学工業が盛ん。大阪府の第2の都市。
- 泉大津市(大阪府):繊維工業が盛ん。
- 泉佐野市(大阪府):繊維工業(綿工業)が盛ん。沖合いには国際空港が作られた。
- 和歌山市(和歌山県):鉄鋼業が盛ん。
阪神工業地帯のおもな特徴
阪神工業地帯の主な特徴としては、まずは以下の4点を押さえておきましょう。
- 沿岸部では重化学工業が発達。
- 内陸部では電気機器工業が盛ん。
- 他の工業地帯よりも金属工業と繊維工業の生産額の割合が多い。
- 中小工場が多い。
京浜工業地帯
京浜工業地帯の主な工業都市
京浜工業地帯の工業都市としてまず覚えておきたいのは以下の3都市です。
- 東京:日本の首都であり、政治・経済・情報などの中心であることから印刷業が特に盛ん。
- 川崎市(神奈川県):鉄鋼業・石油化学工業が盛ん。多摩川の河口に開けた都市で、大規模な埋め立て地が作られた。
- 横須賀市(神奈川県):自動車工業・造船業が盛ん。
京浜工業地帯の主な特徴
京浜工業地帯の主な特徴としては、まずは以下の2点を押さえておきましょう。
- 1990年代半ばまでは日本一の工業地帯だった。
- 東京湾沿いに鉄鋼業や石油化学工業の工場が多く見られる。
- 電気機器や自動車などの機械工業が盛ん。
北九州工業地域(地帯)
北九州工業地域(地帯)の主な工業都市
北九州工業地域(地帯)の工業都市としてまず覚えておきたいのは以下の3都市です。
- 北九州市(福岡県):鉄鋼業が盛ん。
- 宮若市(福岡県):自動車工業が盛ん。
- 苅田町(福岡県):自動車工業が盛ん。
北九州工業地域(地帯)の主な特徴
北九州工業地域(地帯)の主な特徴としては、まずは以下の2点を押さえておきましょう。
- かつて、八幡製鉄所の建設をきっかけに金属工業を中心に発展した。
- 現在は、自動車工業・電気機器工業(特に集積回路)・食料品工業などが盛ん。
最後に。
(記事は随時更新していきます。)

